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十字架降架:Descent from the Cross (1612)

The Raising of the Cross (1610)
この5つの構成によるルーベンスの絵は中央3つの画面が前面、そして両脇の2つの画面が前面3つの画面の左右2つの画面の裏側に描かれています

ルーベンスが産んだ最高傑作
この絵を初めて見たときの感動は今でも昨日の様に覚えています。「稲妻の様な」という表現しか思いつかないのですが、まさに稲妻のように自分の中で駆けめぐった絵がこの「十字架 降架」です。この絵を見たときの感想は以前にも書きましたが運命の絵との出会いは人生をも変えてしまうほどの力があ り、理屈を越えたただ感じるだけで伝わる何かがあるような気がします。私は2度この稲妻を体験したことがあります。一つはこの「十字架降架」そしてもうひとつはゴッホの「烏のい る麦畑」です。ルーベンスは絵はまさに「如何なる物に対しても勝利する」躍動を感じゴッホの絵では「絶望に転落する叫び」のような物を感じました。まったく対局する印象ですが、 どちらともその絵から伝わる稲妻の様な何かがこの絵には感じるのでした。今までに他の名画と出逢っても「素晴らしい!!」で終わってしまう事は多々あります。しかしこのルーベンス の「十字架降架」とゴッホの「烏のいる麦畑」だけは何故か私にとって特別な存在であり、そして何故そんなにも惹かれるのかは私自身全く分かっていないのが正直なところです。


物語の最後に・・・
作者ウィーダがアントワープを訪れこの絵を見てフランダースの犬を書こうと思った事は有名です。時にルーベンスの素晴らしさを更に引き立たす為にアントワープの街 を悪く言った事もありました。いかに作者ウィーダにとってもイタリアのラテンの影響を受けたルーベンスの絵にどれだけ惹かれていたか彼女の言動を見ても分かると思 います。

私は是非この絵を直接ご覧になられる事を強くお奨めします。きっとルーベンスからの伝言が貴方の人生へ語りかける”何か”がきっとあるはずです。

K.Oshima 1/July/2004

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