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十字架昇架:The Raising of the Cross (1610)

The Raising of the Cross (1610)
この5つの構成によるルーベンスの絵は中央3つの画面が前面、そして両脇の2つの画面が前面3つの画面の左右2つの画面の裏側に描かれています

ネロが見たかった念願の絵
物語がクライマックスを迎える最後のシーンにおいて、欠かすことの出来ない2つの絵がルーベンスの絵です。特にこの「十字架昇架」及び「十字架降架」 はネロが心から見たかった絵であり現在もこの絵を見に世界中からアントワープへ人々が訪れています。天才画家であるゴッホもアントワープにて出逢った忘れ得ぬ絵としてこの大聖 堂にあるルーベンスの絵と、そしてアントワープの港から輸入された日本の浮世絵が彼の人生を大きく変えた事はあまりに有名です。物語の作者でもあるウィーダもこの2つの絵を見 て「フランダースの犬」を書いたといっても過言ではありません。それは彼女のコメントにも多用されているようにとてもルーベンスの絵に彼女自身魅了されていたに他なりません。


左に座する「十字架昇架」
この「十字架昇架」はノートルダム大聖堂の左側に位置しています。恐らく初めてご覧になられる方はこの絵の大きさにきっと驚かれる事でしょう!そしての絵の扉の裏側にも写真の 両サイドにあります絵が刻まれていますので是非この絵の裏側をご覧になって下さい!これから十字架が設置させようとする場面構成に何故か不思議と斜めに描かれたイエスが不思議 に安定して画面中央にあるように見えます。またもともとこの「十字架昇架」はノートルダム大聖堂ではなくアントワープの聖ヴァルブルヒス教会の祭壇画として描かれ後に1794 年にフランス軍に没収!!されてしまったそうです。その後1815年にアントワープに戻ってきたこの「十字架昇架」は現在のノートルダム大聖堂へ贈られましたが長い年月をかけ てこの絵はこのノートルダム大聖堂へ落ち着く事が運命だったのかもしれません。何故かと言いますと1817年に最初にこの絵があった聖ヴァルブルヒス教会は解体されてしまった のでノートルダム大聖堂がこの絵の安住の地でもあるのです。

K.Oshima 4/June/2004

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