ルーベンスの墓
ルーベンスの墓
ルーベンスの墓地はノートルダム大聖堂からすこし離れた聖ヤコブ教会(1491-1656)の中にありルーベンスのはその中で眠っています。
この墓地の頭上にはルーベンス自身が描いた絵「聖母と聖人たち」があります。物語の中においても赤い衣をまとった老人をジェハン爺さんに見立て主人公ネロが回想する場面が
あり将来偉大な画家になり貧しかった育ての親である老人ジェハンに孝行をすることが主人公ネロの願いのひとつでもありました。
ルーベンスの家近くにあるこの聖ヤコブ教会は実際にルーベンス自身が所属し、ルーベンスが生きていた時代にはルーベンス自身も礼拝に出席していたと思われます。数々の大理
石で作られたこの墓地はネロとは対照的な地位と成功を垣間見ることが出来ルーベンスが如何に大きな存在だったか感じる事が出来ます。
赤い衣をまとった老人の絵

ルーベンスの墓地の頭上には祭壇とルーベンスの絵画が飾られています。最後の二対の絵(十字架降架・十字架昇架)同様是非この絵もご覧頂く事をお奨め致します。
可能であればまずこの絵をご覧になってからノートルダム大聖堂の絵を見れば物語の流れにそって(ネロの様に)ルーベンスの絵を見ることが出来ると思います。またこの教会も
「教会」というよりか「大聖堂」と言っても構わないほどの美しい教会であります。
ルーベンスは自身の墓地の絵画にこの「聖母と聖人たち」を選びました。この絵を作成する段階から墓地用に作ったかは分かりませんがルーベンス自身の墓地の絵画に選択した
くらいですからきっとルーベンス自身もお気に入りの一枚なのかも知れません。
ルーベンスの眠る聖ヤコブ教会
K.Oshima 5/April/2004
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