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BOKRIJK 貧困層の家

ネロとパトラッシュの路面プレート(引き)
訪れるきっかけ
 今回BOKRIJK PARK (Bokrijklaan 1 3600 Genk, BELGIUM)というアントワープから約南西へ50キロ程離れた場所にある自然公園へ 行きました。そこには現在失われてしまった19世紀あたりの当時のベルギーの建物が保存され現在でも見る事が出来る貴重な野外博物館になっています。この施設は実際にこの文化施設の中 で職員の方々がデモンストレーションを行い建物だけでなく当時のベルギーの人々がどの様に生活しているのか非常に分かりやすく展示されています。

 このボクリック公園へ訪れようと思ったのは「フランダースの犬」の作品の時代にベルギー人達が実際に暮らしていた本当の姿をより正確に知りたいという思いと私達日本人は多くの部分で ベルギーとオランダを一緒の文化としてとらえすぎている部分があります。そこで本当のベルギーの姿を探し求めてみる事にしました。


フランダース地方の家(貧困層)
 BOKRIJK公園には風車や展示物として人気のある富裕層の民家、家畜小屋、その他数多くの建築物がありました。パンを焼く家では実際にパンや甘いお菓子を実際に作りながら販売をしてい たりしていました。そんな中、あまり見物客もなくひっそりとたたずむ小さな家の展示物を見付けました。一目でとても貧しい人達が暮らした家と分かり思わず「これだ!」と思いつつシャッター を切りました。そうです!ネロとジェハンじいさんはとても貧しくネロが住んでいたと想定するにもっとも相応しい家だからでした!

わらぶき屋根  日本の古い家屋と同じわらぶき屋根という印象を持ちます。実際殆ど同じ作りの藁を束めたシンプルな作りの屋根でした。レンガの土台に木造の柱で作り上げたこの家は比較的日本の古い 家と近い印象をうけます。

 家の側面には小さな階段の様な板があります。そこには鶏が家に出入りする為の作りになっていて当時貴重な動物性タンパク質の摂取に卵が重要であり当時の人々は鶏を飼うことによって 貴重なタンパク源を補っていたのでしょう。この小さな階段は裕福な家も含め多くに家に備え付けられていました。

家の内部  家の内部は床は無く地面に直接家が建っている状態です。恐らく年間を通して寒い気象のベルギーではきっと冬はかなり辛い環境だったと思われます。食事や暖房の為の暖炉や煙突、そして 水を貯めておく為の豚の膀胱で作った水筒(物入れにも使われる場合があります)などはどの家にもあり生活必需品でありました。しかし後に紹介します裕福な家庭の家とはかけ離れた貧しさ でありました。また当時のベルギー人は木のお皿を使ったりせずに陶製のお皿を使い貧しい家庭でも金属の食器を利用していました。

井戸  これはシンプルな素掘の井戸で人が落ちないように木で囲っただけの質素な井戸です。井戸も一軒に一つではなく井戸を掘るお金のある家にだけあった事でしょう。19世紀の人々の暮らし はどの国も同じ様に富裕層と貧困層の差が激しく、より一層貧富の差による差別も大きかった事が予想出来ます。

 皮肉な事に地面が露わになった床もない家で犬と一緒に寝泊まりする事には向いていたでしょう。家に犬が住んでいるというよりも犬小屋に人間が住んでいたと表現してもおかしくない程の 家の造りは外国人の私が見ても当時の貧富の差が分かりやすいものでした。

「百聞は一見にしかず」やはり実際に見てみると様々な事が見えてきます。次は比較的裕福なベルギーの家をご紹介致します。

K.Oshima 6/June/2010

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