ブービエ・デ・フランダース
パトラッシュはいったいどんな犬だったのだろう?当時労働犬としてポピュラーな存在であったブービエ・デ・フランドル犬がパトラッシュのモデルではと考えられています。
私達日本人にはやはりあの茶色のパトラッシュのイメージが強いので「あれ?」といった感じがすると思います。実はこのブービエ・デ・フランドル犬は子供の頃に耳と尻尾を
切り落としてしまいます。理由は荷車を運ぶ際に耳や尻尾が邪魔になってしまうからです。
97年にこのブービエ・デ・フランドル犬を日本に連れてきたドッグ・トレーナーのルド・バン・ホーブンさん(Mr.Ludo Van Hove)の所にお邪魔してこの写真を撮って来ました。
パトラッシュのモデルとして来日した"ヨッリ"君とは色違いの黒ですがとても大きく飼い主にはとても忠実な犬といった印象でした。
右下の写真はルドさんの命令をちょこんと待っている状態の写真です。大柄な姿とは対照的に実に可愛らしい性格のようです。飼い主に忠実で労働犬として力もなければならなか
ったのでこういった性格の大型犬が使われたのでしょう。
ベルギーでは町中でも実に多くの犬を見かけます。ホテルも犬が入っても大丈夫な所も多く犬が生活の中で家族の一員として大切にされているようです。
日本における犬事情
日本では保健所で何万匹という動物が処分されているので犬種のブームには?と思わずにはいられません。昔はシベリアンハスキーや今はゴールデン・リトリバー等がもてはやされ
ていますが、この保健所の問題は無視できないと思います。身近な犬達が実は自分自身にとってパトラッシュのような存在かもしれません。この素敵な出合いがあるかもしれないの
で保健所に出向くのもいいかもしれません。
K.Oshima 12/September/1997
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