Gogh's face Gogh_rogo

 私はゴッホの絵を見ていると押さえる事の出来ない「何かを」感じる。
それが何か?と聞かれたらきっと分からないと答えるだろう、、、芸術を追い求めて探して行くうちに、いや 自分が欲するがままに探し求めるとまるで崖っぷちに花が咲いているように、その花を採ろうとすると命を失 うか自分自身が立ち直れなくなる位の自己破壊の危険性がある。しかしそこに究極の「何か」がある。


picture 海面スレスレにあるこの芸術の何かを、水に一滴も触れぬよう得るにはまさに至難で技である事と同じ事では なかろうか?

しかしゴッホはそれをやってしまった、いややらざろう得なかった。彼の人生と照らし合わせた自画像は彼の 姿を偽りの一切無い純粋な形や色で表した数々の自画像。そして特に晩年のゴッホ自身を描いた自画像は押さ える事の出来ない感動を感じずにはいられないのだ。

私はミレーの「種を蒔く人」が大好きだ!しかしゴッホの模写の「種を蒔く人」の方が好きになってしまった!!

もし、この様に描いたら人に認めてもらえるだろうか?こうやったらバランスがとれるだろうか?もし少しでも 邪心があったのならキャンパスのど真ん中に輝く太陽は恐らくなかったであろう!

だからこの絵を描いたゴッホが私は好きで好きでしょうがないのだ。彼の命でもある黄色い空に黒い影(烏)が 横切り彼が彼の命に終止符を打つまで、彼が地球上に37年間もの間存在した奇跡に感謝せずにいられない!

の境界線に真実の芸術がある」

私はゴッホの絵を見てそう感じずにはいられないのだ!


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Text by K.Oshima
11/Feb/1999